うさぎ

お姫様の誕生日がきました。

「ごめんね。
 今日は一緒に遊べないかもしれない。
 また後でね」

お祝いの行事がたくさんあります。

たくさんの人と会わなければ
なりません。

お姫様は、うさぎを優しく抱きしめました。
夜になりました。

お姫様は戻ってきません。

うさぎはお姫さまを待ちました。

やっとお姫様が戻ってきました。

うさぎはお姫様の腕に飛び込みました。

「待っていてくれたの?ありがとう」

なぜかお姫様は寂しそうです。

そして、うさぎにこう言いました。

「私に結婚の申し込みがあるのですって」

うさぎの耳が、ぴくりと動きました。
お姫様はうさぎをソファーに移し
自分も隣に座りました。

「いつかはって思ってたけど、、、、
 子供のままではいられないのね。
 その時はあなたも連れて行けるよう
 頼んでみるわ。
 大切なお友達だもの」

うさぎはお姫様を見つめるだけでした。
その一年後。

お姫様は嫁ぐことになりました。

しかし、うさぎを連れていくことは
できませんでした。

いつまでも子供ではいけないと
大人たちが許さなかったのです。

「ごめんね
 あなたのこと連れて行けなくて。
 でも大好き。ずっと忘れないわ」

うさぎとの大切な思い出を抱きしめて
お姫様は生まれ育った国を後にしました。


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