うさぎ

昔々ある国に
美しいお姫様がおりました。

けれどそのお姫様は体が弱く
城から出ることは
ほとんどありませんでした。
ある晴れた日。

庭を歩いていると
小さな声が聞こえました。

「今のは、、、、」

お姫様は声のする場所を探しました。

すると、ベンチにウサギがいました。

お姫様を見ても動きません。

お姫様は、そっと抱きしめました。

見た目は怪我もなさそうです。

お姫様は部屋に連れて帰りました。
やわらかい布でくるみ
ミルクを用意しました。

細い声で鳴いていたうさぎも
ミルクを飲むと
少しづつ声が大きくなりました。

「お腹が空いていたのね。
 どこから来たのかしら、、、。
 迷子なの?」

しかし、本当の飼い主が誰なのか
何も手がかりはありません。

ひとまずは
自分で飼うことにしました。
そして季節が巡りました。

うさぎが来てから
お姫様はよく笑うようになりました。

庭でうさぎを追いかけることも
できるようになりました。

「あなたが来てから
 私元気になったみたい。ありがとう」

なでると
嬉しそうに耳が揺れます。

うさぎは
大切な友達になっていました。


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