夢使い
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一方のサイファとセルジュ。 「ひとりで住んでるのかい?」 「ああ」 サイファは羽ばたきソファーに乗った。 まだ二度目だが しかし、並ぶ家具はセルジュに丁度いいサイズで 失った誰かがいるのだろうか。 「1つ訊いていいかな」 「何だ」 セルジュは隣に座った。 「あの時、二度と使うつもりは無いと言ったね。 「訊いてどうする」 「道を開いたのは私だ。 「鍵の守護者か。そっちはどうなんだ」 「今まで鍵の守護者として求められたのは一度きり。 目には見えないけれど 託された願いが強ければ強いほど 「せめて夢の中でいいから会いたい。届けたい。 「、、、、、」 「そんな連中が多すぎただけだ」 「そうか、、、、」 望みを叶えた結果恨まれたのでは サイファが眠りを求めたのも、わからなくはない。 しかし、全てが同じではなかったはず。 少なくとも今回はリシュナを救い 「辛いことがあったのは事実だろう。 「私が救う?」 「少なくとも 「宮でも言っただろう。自分の仕事をしただけだ。 (時間がかかるのは仕方ないか) 素直に他者を受け入れるには だが、生きていくのなら人は他の誰かに手を伸ばす。 「ひとまず夢使いということは抜きにして 「何にだ」 「まあ、お茶とか」 「どうして、そこまでかまう」 「独りにしたくないからだよ、君を」 「、、、、、」 「辛い想いをしてきたのなら、その分 「おせっかいだな」 「これも性分だから」 「いつその気になるか、わからないぞ」 「いつでも。無理をさせるつもりはないよ」 以前、隣に誰かがいたのは何時だったろう。 今のこの感覚を、サイファは嫌とは思わなかった。 ひとまず拒絶ではないことに、セルジュは胸をなでおろす。 「それじゃ、今日はこれで」 「ん、、、またな」 セルジュを送り出たサイファは、大きく息をついた。 眠る前とこれからとが変わるかは、わからない。 けれど、夢使いとしての力が誰かを救えるなら (未来なんて予測不可能。なるようになれ、か) 時の流れは川のように人を運ぶ。 己を委ねるように、サイファはゆっくり目を閉じた。 |
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