『リリス?』

何も言わず、ただ哀しな瞳が見つめていた。
『どうしたんですか』
『ごめんなさい、行かなきゃ』
『行くって、、、何処へです』
『あたしは禁忌を犯したの。だから消えなきゃ、、』
その言葉にセラフィスは愕然となる。翼を捨ててまで、やっと決心がついたというのに。
『待ってください、禁忌を犯したのは私なんです。それでも私はあなたと』
『ごめんなさい、、大好き』
『リリス!』
「、、、フィス!セラフィス!」
目が覚めると見慣れた部屋にいた。そして隣にはリリス。
セラフィスはリリスの頬に触れた。
その温かさが幻ではないことを告げる。
「よかった、、あなたですね」
ほっとすると同時に傷が痛む。
顔を歪めたセラフィスをリリスが覗き込んだ。
「大丈夫ですよ。だからそんな顔しないでください」
「ごめんなさい」
「謝らないで。私がしたくてしたことです。
これからは、ずっと一緒にいます。いえ、いさせてください」
「、、、ありがとう、大好き」
「私も、、、愛してます、リリス」
失ったものは大きいかもしれない。だが、それ以上に得たものがある。
2人はそっと唇を重ねた。