

一周年記念(珀翠)
紫水 「香玉、届いたよ」
香玉 「ありがとう。考えていた通りの、いい色ですね。夜想曲様だから当たり前ですけれど」
紫水 「あとはいるものあるの」
香玉 「瑚凛に何かありませんか」
紫水 「3人でってこと?」
香玉 「ええ。承知してもらえれば」
紫水 「探してみるわ」
香玉 「珀翠、届きましたよ」
珀翠 「ここに来て、お前と再会して一年か。ありがと。、、、、」
香玉 「何を難しい顔してるんです。気に入りませんか?」
珀翠 「、、、私も女なんだな」
香玉 「、、、くくっ、、」
珀翠 「笑うな!」
香玉 「何を言うのかと思えば。私の奥方だって、自覚あります?」
珀翠 「そりゃ、、まあ、、だけど、、、わかんなくなってきた」
香玉 「洋ドレスも、着物とそう変わりません。裾だって捌けるでしょう。
貴女に似合うと思って考えたんですから、可笑しくありませんよ」
珀翠 「、、、瑚凛は嫌な思いしないかな」
香玉 「、、、、」
珀翠 「お前の隣で笑っているのほんとは自分の母親だって、そう思ってたら」
香玉 「瑚凛がそう言ったと?」
珀翠 「言ってないよ。逆に瑚凛のほうが気を使ってるくらいだ。
だから余計さ」
香玉 「瑚凛のことでは頼みたいことがあるんです」
珀翠 「出来ることならする」
香玉 「私と貴女と瑚凛と、3人で写真を撮ってもらえませんか」
珀翠 「、、、いいのか?」
香玉 「貴女と瑚凛が嫌でなければお願いします。私に都合のいい話ですみません」
珀翠 「瑚凛が承知してくれるなら、私も嬉しいよ。とりあえず着替えてくる」
香玉 「瑚凛、少しいいですか」
瑚凛 「はい」
香玉 「珀翠の一周年記念が届きました。
それで、嫌でなければ写真に入ってもらえませんか」
瑚凛 「、、、、」
香玉 「並ぶのが嫌なら断ってください。これでも不器用なんですよ。
瑚凛と珀翠と、違った意味で大切にというのは言い訳かもしれないけれど
そうしたいと思っています。2人とも傷つけるかもしれない。
だけれど、これしか出来なくて」
瑚凛 「母さんのこと嫌いだったの?だから母さんのこと1人にしたの?」
香玉 「、、、、、」
瑚凛 「呼んでたよ、父さんのこと。会わないって決めて、これでいいって言った。
でも、僕のこと父さんに似て来るって。
その時を見たかったって、、、それが最後」
香玉 「、、、、昔は気がつかなかったんです。誰かが私に向けてくれた想いに。
伽螺のことは、嫌いではなかったけれど回りにいる大勢の中の1人。
そうとしかみられませんでした」
瑚凛 「、、、母さんは、好きだった。父さんのこと」
香玉 「(すっ)謝ることしかできません、今となっては。瑚凛、このとおりです」
瑚凛 「、、、、、(いなくなる)」
珀翠 「瑚凛は?」
香玉 「、、、、、」
珀翠 「、、、いい気持ちはしないよな」
香玉 「珀翠のせいじゃない。皆のところ、行きましょう。また後で話します」