10.28
紫水 お疲れ様。
聖蓮 父さま〜。ね、僕ちゃんと出来てた?
朧蘭 ああ、上手かったよ。
聖蓮 ねぇ紫水、今度は父さまと母さまと紗那とがいい。
紫水 そうね、、考えてみる。
蒼月 長くなりましたね。
紫水 ヴァンパイア・ロマンスも4本目か。あとは鳳雅と寥牙と紗那、、
女性陣だと狂華と音羽と瑠姫になるのかな。、、、、どしたの戒流、考え事?
柚葉 やり難かったの?
香玉 実際両思いですからね。
私はそんなことありませんが、作られた恋物語は違和感がありました?
戒流 そうじゃないよ。柚葉とやれてよかったと思ってる。
紫水、少し話したいんだけど場所変えてもらってもいいか。
紫水 、、、いいけど。
戒流 また後で。
柚葉 、、、、何考えてるのよ、、戒流の馬鹿。
蒼月 戒流と香玉を足して割れば丁度いいのかもしれませんね。熱いお茶を如何ですか。
柚葉 ありがとう。それ、いいかもしれないわ。蒼月は狂華とペアなの?
蒼月 私と狂華はここの住人を見ているのが役目です。
いわば、、あなたにとっての戒流のような存在は、つくろうとはしないでしょう。
これだけの人数になると、迎えたきっかけはそれぞれ違ってきますから。
紫水が背景に描いている物語も。
ただ、共に存在する。それが私に与えられた物語なのだと思いますよ。
柚葉 、、、やっぱり、蒼月は紫水にとって特別なんだ。どっちかっていうと、あたしたちは対他の住人だけど
蒼月はどんなに人数が増えても対紫水なのね。
蒼月 それなりの自負はあります。
はじめの僅かな時期だけれど、私と紫水だけだったあの頃の私にだけの言葉。
その日にあったことをここで話していったそれだけのことが、時々懐かしくなりますね、、。
、、、、すみません、喋りすぎました。
柚葉 きっと、紫水だって同じ。蒼月は、他の誰よりも紫水の近くにいるのよ。
蒼月 、、、ありがとう、柚葉。
10.23
香玉 この前はありがとうございました。泣かせてくれて。
珀翠 理由を聞く権利ぐらいあるんだろうな。
香玉 そうですね、、
聖蓮 香玉さ〜ん。
香玉 聖蓮、、、絡瑛と2人で何を抱えているんですか?
絡瑛 こちらをあなたにお届けしたいと、聖蓮が。
聖蓮 香玉さん、お酒好きでしょう。
香玉 ええ、、まあ。
聖蓮 戒流さんと遥斗さんに珍しいもの貰ってきたの。寥牙さんにも作ってもらった。
はい、どうぞ。
香玉 私にですか?
聖蓮 うん。香玉さん、元気なかったから。香玉さんの好きなもの何かなって思って。
香玉 誰かに訊きました?
聖蓮 え、、と、焔珠さん。お酒があって隣に珀翠さんがいれば元気になるって言ってた。
珀翠 (かあっ)
香玉 、、、ありがとう、聖蓮。
絡瑛 では、戻りましょうか。確か紫水が呼んでいましたよ。
聖蓮 僕のこと?
絡瑛 はい。
聖蓮 香玉さん、元気だしてね。
絡瑛 お邪魔いたしました。
香玉 さすがにこの量は、、、何処かに分けますか。
珀翠 聖蓮のことだから「香玉にあげた」って誰にも飲ませないんじゃないか?
香玉 、、、本当に、、、優しい子、、
珀翠 、、、私じゃ駄目なのかな、、お前のこと、何も気づけなかった。
香玉 さっきの言葉、聞こえていなかったんですか?お酒があって、あなたが隣にいなければ。
珀翠 香玉、、、あのさ、、お前にならいい、、だから、本当に、、お前のものになりたい。
香玉 珀翠、、、
珀翠 これ以上言わせるな。わかれよ。
香玉 夢ではなくて?本当に?
珀翠 夢じゃない。信じさせて。
香玉 、、、私だけの天使。愛してます、、あなただけを。
10.21
香玉 、、、、、ふぅ、、ミイラとりがミイラになった、、か、、
ねぇ、、どうしてあなたじゃなきゃ駄目なんでしょう。
珀翠 香玉、どうした。
香玉 、、、どうもしませんよ。あなたのことを考えてはいましたけど、いつものことです。
珀翠 いつもは、そんなやけ酒みたいな飲み方しない。
香玉 私が存在する理由。私の全て、、あなたは。
珀翠 ちょっと待て!急によりかかってくるな、重い。
香玉 何もしませんから、このまま少し甘えさせてくれませんか。
珀翠 香玉?どうしたんだよ。何でそんな、、、(泣いてるのか?)
香玉 、、、このまま、、、少しだけ、、
10.18
紫水 帰ってこないわね、香玉と珀翠。
蒼月 夜想曲さまにいなかったとなると、宵宮さまで間違いないでしょうね。
焔珠 酒がなくても一晩じゃすまないんだな。行ってみようか。
蒼月 帰ってきたようですよ。
香玉 いらっしゃいましたよ。こちらで間違いないですか?
珀翠 遅くなってすみません。
絡瑛 皆様でお探しいただいたとか。お手数おかけしました。改めまして、絡瑛と申します。
一通り挨拶
寥牙 後姿はお見かけしていたのですが、てっきりお客様かと思いまして。
お止め出来ずに申し訳ありませんでした。
絡瑛 いいえ。わたくしが黙って待っていればよかったのですから。
けれど、思わぬお方とお近づきになることもできましたし。
聖蓮 天使さまに会ったの?
絡瑛 はい。わたくしがお会いしたのはトリスタンさまですけれど、もう1人いらっしゃると。
聖蓮 アベルさまっていうの。あとルシファーさまは、僕のフルートの先生なんだ。
絡瑛 そうでしたか。
瑠姫 何だか、絡瑛さんて兄さまと似てますね。
寥牙 私と?
鳳雅 雰囲気は似ておるな。何があってものんびり構えていそうじゃ。
珠莉 いえてる。酒よりもお茶が似合いそうだな。
瑠姫 そうでしょう。それで、暖かい日本茶と和菓子を隣に置いてのんびり座ってるの。
寥牙 瑠姫、それはもしかして、、(若年寄と、、、?)
瑠姫 もしかして?
寥牙 いえ、何でも(自分から言えるものですか)
絡瑛 嫌いではありませんよ。和むのには一番ですね。
紗那 それを、ある意味何というか解ってますか?
絡瑛 何か、、、特別な意味があったでしょうか。
紗那 いえ、気がついていないならいいです。
聖蓮 紗那、何ていうの?
紗那 後で2人だけのときにね。
香玉 アルコールは全然無理なんですか?
絡瑛 どうなんでしょう。飲んだことがありませんので。
珀翠 飲めないんじゃなくて、飲んだことがないんですか?
絡瑛 はい。
香玉 それもまた、、初めてですね。ものは試しでおひとつ如何です。
今すぐとは言いませんから。宵宮さまでは、宴会も多いことですし。
珀翠 無理な勧め方するなよ。本当に飲めない相手にあんなの飲ませたら毒だぞ。
寥牙 私の二の舞だけは、しないでくださいね。
香玉 わかってますよ。いきなりアルコール90度以上のものなんて勧めません。
麗羅 何だか、、香玉が楽しそうだね。
香玉 それはもちろん。新しいお方が増えるのは楽しみじゃありませんか?
聖蓮 お友達が増えるんだもん。楽しいよ。
香玉 本当に、、素直だこと。
ほとんど全員 (絶対、意味が違うぞ。もう少し疑ってかかれ)
紫水 まあ、、、性格が悪い住人はいないはずだから、よろしくね。
(からかうのは数人いるけどね、、、、)
絡瑛 はい。よろしくお願いいたします。
狂華 香玉に突っ込まれる住人が増えたって感じね。聖蓮と同じくらい、素直みたいだけど。
戒流 気の毒に、、、。
遥斗 だけど、矛先の向く割合が減るんじゃないか?
戒流 それも悪い気はするけどな。
焔珠 そうはいかないみたいだぞ。
戒流 、、、何で。
音羽 素直すぎて突っ込みようがないみたいですわよ。
そのまま素直に納得されて、さらに言葉を重ねるのは難しいとか。
早速、始めてましたけど、、、、今までは勝手が違うそうです。
戒流 、、、、、
珠莉 変わらないってことですね、親分。
戒流 、、、(がっくり)
柚葉 何だか、海に出ていたときからは本当に想像できないわね。ここに来てからの戒流。
戒流 情けないよな、、、、
柚葉 そう?あたしはどっちも好きだけど。
戒流 (ぼっ)
遥斗&
珠莉&
焔珠 (これくらいで顔色かえてるほうが情けないぞ)
柚葉 楽しんじゃいなさいよ。海の上では絶対できないことしてると思って、ね。
麗羅 柚葉さんが兄さんの隣にいてくれてよかった。柚葉さんは、、柚葉姉さんになるのかな?
柚葉 麗羅が弟になってくれるなら、あたしも嬉しいけどな。
戒流 (さらにぼっ)
蒼月 無理に変えようとしなくても、自然にいつの間にかそうなります。
ここを包み込んでいる思いは、私たちにとってのいい方向へ向いていますから。
狂華 常にそうあろうとしている。それだけは絶対よ。
麗羅 それは、、わかるよ。だから僕たちはここにいられるんだもの。、、、一緒にいようね、紫水。
聖蓮 戒流さん、どうしたのかな、、、
紫月 どうしたの?
聖蓮 戒流さん、さっきから変だよ。青くなったり、赤くなったり。具合悪いのかな。
紫月 多分違うと思うわ。
聖蓮 じゃあ、どうして?
朧蘭 病気じゃないさ。でも、気になるなら行ってやれ。
聖蓮 は〜い。戒流さん〜(ぱたぱた)
紫月 ああやって皆の間を駆け回っていると、小さな天使が飛んでいるみたい。
朧蘭 ここでの役目はそうだろう。打算や駆け引きを知らない、純真無垢な魂。
それが、聖蓮に望まれていることだ。
紫月 絡瑛さんと年の離れた兄弟みたいですね。
朧蘭 、、、(これ以上の子供はいらん)
10.16
紫水 あれ、、何処に、、、
蒼月 誰を探しているんですか?
紫水 新しい同居人なんだけど
濃い青の髪に深い緑の眼で蒼いスーツ着てる誰か見なかった?
蒼月 見ていませんね。まだ誰にも会わせていないと。
紫水 少し眼を離してたらいなくなってた。
蒼月 皆にも聞いてみます。
狂華 見てないわね。これだけ人数がいるのに誰にも会わないっていうのも不思議だけれど。
蒼月 あと聞いていないのは寥牙ですか。
瑠姫 連れてきましたよ。
寥牙 皆様お集まりとか。何かありましたか?
紫水 濃い青の髪に深い緑の眼で青いスーツ着てる誰か、見なかった?
寥牙 濃い青い髪、、、深い緑に青の、、、、、あ。
鳳雅 知っておるのか?
寥牙 後姿ですので瞳の色はわかりませんけれど、、
鳳雅 何処におる。
寥牙 外門を出て行かれましたよ。
紫水 外門て、まさか。
香玉 ここの住人に会う前に、知らずに歩いていて外門を出たというところですかね。
蒼月 ほかの館(*サイト)に迷いこんでいる可能性が高いとなると、、探しに行きますか。
紫水 戒流は夜想曲さまに行くわよね。
戒流 ああ。礼もあるし。
紫水 行ったら聞いてみてくれるかな。でも、、話し込むとなると宵宮さまかしら。
寥牙 あの、、お客人ではないのですか?初めてお見かけするお方でしたから
てっきりどなたかのお客人かと。
瑠姫 新しい同居人なんですって。でも、誰かに会う前に外門を出ちゃったみたいよ。
寥牙 それは、、申し訳ありません。
紫水 寥牙が謝ることじゃないわよ。
寥牙 しかし、あの時にお止めしていれば。
香玉 今それを言ってもしかたないでしょう。宵宮さまに行ってみます。
紫水 今回は宴会なしよ。先に顔合わせしとかないと。
香玉 大丈夫ですよ。
紫水 本当に?
香玉 そんなに信用ありません?
珀翠 今までが今までだから信用しろっていうほうが無理だろう。
一日で帰ってきたことないじゃないか。
香玉 それならば、一緒に行きましょう。
珀翠 え?
香玉 あなたとの約束は守ります。今回は長居はしません。
蒼月 行ってらっしゃい。2人で出ること、しばらくなかったでしょう。
珀翠 でも、、
香玉 ちゃんと歩いて帰ってきますよ。
珀翠 っ、、それを言いたいんじゃなくて
紫水 そこまでにして。じゃあ、戒流は夜想曲さまに、2人は宵宮さまにお願いね。名前は絡瑛。
音羽 どのような方なのでしょうか。
紗那 ここで迷子になるなら、よほどの方向音痴なんでしょう。
珠莉 きっついな。涼しい顔してそれじゃ、冗談にはならないぜ。
紗那 冗談のつもりはありませんけど。
珠莉 だから、なんでそんなに突っぱねるんだよ。
遥斗 珠莉、止めとけ。紗那も。無理に笑えとは言わないけど、聖蓮に心配かけたくないだろう。
紗那 、、、すみません、失礼。
音羽 きっと、変わりますわ。ここはそういう場所ですもの。
10.1
聖蓮 あ、、、誰か、、呼んでる、、
紫月 聖蓮?
聖蓮 僕を呼んでる。声、、、違う、もっと、、、深い、、何処
紫月 どうしたの、待って
聖蓮 紗那、、、、
紗那 聖蓮、来たよ。
聖蓮 紗那、、、、紗、、那、、う、、ふぇ〜っ
紗那 すぐ泣くのはかわってないね。甘えん坊で、泣き虫の聖蓮。
紫月 聖蓮、あなたのお友達なの?
聖蓮 母さま。
紗那 聖蓮が選んだのはあなたですか。初めまして、紗那といいます。
紫月 紫月です。他の皆様とは会ったんですか?
紗那 いえ、これから。
紫月 集まってもらいますね。少し、待ってください。
紗那 物静かな、優しそうな人だね。
聖蓮 大好きな父さまと母さまだもん。皆、いい人たちばかり。あ、父さま〜
紗那 (けっこうな人数なんだな。)
一通り挨拶。
紗那 おめでとう、聖蓮。ずっと探していたもの、手に入ったんだね。
泣いて、、笑って、、ここでなら、それがたくさん出来るんだろう。
聖蓮 紗那にだって出来るよ。いっぱい遊ぼう。天使さまともお友達になっんだよ。
一緒に行こうね。それとね、あと、、何だっけ。
紗那 ここに来てからまだ何日もたってないのに、そんなに話すことがあるの?
聖蓮 来て、こっち。僕がもらった楽器見せてあげる。父さまと母さまも。
父さまのあの大きいの見せてあげて。
紗那 聖蓮、ここは僕たちだけじゃないんだよ。
聖蓮 あ、、ごめんなさい。
蒼月 私たちのことはいいですよ。
聖蓮にとって、大切なお方のようですし、行ってあげて下さい。朧蘭と紫月も。
聖蓮 ありがとう、蒼月さん。
紗那 失礼します。
珠莉 、、、聖蓮とはまるっきり逆だな。しっかり落ち着いた兄貴に、甘えたがりの弟みたいだ。
あそこまで落ち着き払わなくてもいいと思うけど。
遥斗 抱えてるものはそれぞれだからな。環境が違えば、人も違うよ。
鳳雅 可愛げがないともいえるがな。
寥牙 鳳雅さま、それでは言葉がきつすぎます。
狂華 まあ、、今までとはまた違う意味でしょう、紫水にとっては。
紗那 、、、ふう、、聖蓮、、おめでとうって、、言えるよ。
珠莉 紗那、これ1人で飲んでるのか?
紗那 ええ。
珠莉 (香玉が作った一番強い酒、、)聖蓮は?
紗那 眠ってます。随分はしゃいでたから、遊び疲れたんでしょう。ほんとに、、楽しそうだった。
珠莉 、、紗那は、聖蓮にとっての何なんだ?
紗那 、、聖蓮の片割れ。
珠莉 片割れ?
紗那 聖蓮は何も疑わない。打算とか駆け引きとか、そんなものに縁のない、、
いや、その意味も存在も知らない。だから、自分が信じた相手の全てを受け入れる。
初対面だからって警戒もしません。僕は、聖蓮が持たないものを引き受けるために来た。
珠莉 、、、それって、何でも疑ってかかるってことなのか?信じないってこと?
紗那 心の裏側、渦を巻く醜い部分を聖蓮に近づけないのが僕の役目です。
聖蓮に向かうそんなものを、僕が受け止める。
珠莉 ここにはそんなやついない。皆
紗那 わかってます。聖蓮の話を聞いてそれは。疑いの欠片もなく、笑いながら話してた。
ここにいる皆をかき回すつもりはありません。ここの空気は嫌いじゃないし。
でも、僕は変わらない。そのつもりではいてください。さて、、寝るかな。失礼。
珠莉 紗那。
紗那 、、、、何か
珠莉 けど、友達、、仲間にはなれるよな。ここにいるんだから。
紫水がいて、皆紫水の同居人なんだから。
紗那 、、、聖蓮の周りに居る人たちが、いい人でよかった。とりあえずは、よろしく。
珠莉 、、、、、そんなの、、何で、、