珠葛


何故ここにいるのか 僕が存在する理由

簡単なことだ

ただ一人を生かすため

共に在るため

「蛍雪」

僕の名を呼ぶ声が聞こえる

けれど この瞳は姿を映さない

信じること それが生きる術

僕を包むこの腕が 声の主と同じであると

僕たちは見えない鎖で繋がっている

目覚めたことが罪ならば

この見えぬ目が罰ならば

受けてこの地で生きよう

僕たちを創りだした御手よ

せめてこの鎖を解き給うな