


秘め事
BL色強めです。苦手な方はご注意ください。
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「おい、ガレリア。大丈夫か?」 「何が?」 (予想外だぞ、これは) 行商から手に入れた酒は、この地方では珍しいという。 酒らしからぬ飲みやすいもので、2人でグラスを傾けていたのだが 「おいしいね、これ。本当にお酒なのかな」 「、、、、これくらいにしておくか。 「あと一杯くらいだよ。もらうね」 「な、ちょっと待て」 止めるよりも早く、ガレリアは最後の一杯を飲み干した。 「、、、、、」 「どこで買えるんだろう。また手に入るといいな」 白い肌はほんのり色づき艶を帯びている。 まとう色香は妖艶でもあった。 当人に自覚がないのは、はたしていいのか悪いのか。 「ねぇ、、、、」 ガレリアは言って口づけた。 「レイス、いいでしょ」 「って、、、、おい」 のど元におちる唇。 服とはいえないほど透けるローブのまま、肌を寄せる。 「いつも抱かれてるから、 素面ならありえない台詞をさらりと言ってのける。 「(最初で最後だろうな)、、、、、かまわないよ。 「ふふっ、、、、」 妖艶な笑みを浮かべ、ガレリアはレイスの手を取った |
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その夜、ガレリアの愛撫は甘くレイスを溶かしていった。
「んっ、、、、あれ」
ベッドで目が覚めたガレリアはくるりと部屋を見る。
隣にはいつものようにレイスがいた。
「珍しいお酒飲んでそれから」
「ん、、、、ガレリア」
小さな声がした。
「レイス、、、、おはよう」
「ああ、、、」
ゆっくりと体を起こした。
昨夜の心地よい陶酔がまだ残っている。
そしてガレリアも、同じように酔ってくれていたなら。
そんな気持ちで口づけようとしたレイスだったが
「あの、ごめん。運んでくれたのレイスだよね」
「、、、、、何?」
「あのお酒飲んで寝ちゃったんだね。目が覚めたら今だし」
「、、、、、、、、」
「重かったでしょう?
全然覚えてないからほんとに、、、、、レイス?」
「覚えていないのか?本当に?何も?」
「だから、あのお酒飲んで寝ちゃった、、、、
あの、レイス?ねえ」
レイスは、大岩を背負ったようにがっくりとへこんだ。
(覚えていない、、、、お前が私を抱いたあの夜を、、、、、)
何も覚えていないガレリアは
気を悪くさせるようなことをしたのかと、恐る恐る覗き込んだ。
「僕、怒らせるようなことしたの?そうならごめん」
「いや、、、、」
ガレリアに怒る理由があるわけではない。逆に訊いた。
「ガレリア、私を抱きたいと思うか?」
「え?」
「抱かれるんじゃなくて、お前が私を抱きたいかだ」
「そ、、、、そんなの急に、、、、あの、、えっと、、、ばか」
昨日とは違う意味で肌が染まる。
これがいつもの反応だろう。
「どっちでもいいか」
「レイス?って、うわ」
レイスは再びガレリアをベットに沈めた。
「お前を愛していること、愛されていることに変わりはない」
「、、、、、ねえ、ほんとに僕何したの?昨日」
「お前がわかってるとおりだよ。
うつらうつらしたと思ったら、そのままソファーで寝たんだ」
「そのままでもよかったのに」
「お前のあの時の顔、もっと近くで見たかったのさ」
「レイス、、、、」
腕をからませ、睦言を交わす。
これは、レイスだけが知る小さな秘め事。