東京少年物語

〜 月夜と黒猫 Ver 〜


蔦緋  「結構いけるくちか。ま、酒が飲めることはいいことだ」

朧蘭  「得があるかは知らないが」

蔦緋  「損はないだろう。それに、ここに来る前は役者だったからな。逆に飲めないと付き合いにならないこともある」

朧蘭  「桔梗と一緒だったな」

蔦緋  「桔梗が女形で俺が相手役だった。身長差で俺になったようなもんだ」


絡瑛  「おや、珍しいお2方ですね」

朧蘭  「何となくな」

蔦緋  「飲むか?」

寥牙  「、、、、お酒は」

朧蘭  「香玉を相手に、慣らしてはいるんだろう。いい機会だ」

寥牙  「ご存知なのですか?」

蔦緋  「あの香玉に指南を受けてるんなら、多少の成果は出てるだろう。試してみろ」

寥牙  「はあ、、、」

絡瑛  「あまり強いものでなければいただきます」


絡瑛  「蔦緋殿と寥牙殿は、同じ人里からいらしたのですよね」

寥牙  「はい。そちらはキエヌからでしたよね。一度ご一緒に見かけた方は何方ですか?新しく入られる方かと思ったのですが」

絡瑛  「キエヌにいる、兄の瑞樹のことでしょうか。一度こちらに顔を出してくれたのですが、長居もできなかったもので。ご紹介も出来ず、失礼しました」

寥牙  「、、、、私は妹もお仕えする方も共にいますが、兄君を残したままでは心配でしょう」

絡瑛  「私と兄の場合、多少距離があったほうがお互いのためなのですよ。それに、大切な家族であることにかわりはありませんから」

蔦緋  「近すぎると気づかないこともあるし、その逆もいえる。何がいいかは人によって違うさ。朧蘭は、ここにくる前ってどうなんだ」

朧蘭  「私にはない」

寥牙&
絡瑛&
蔦緋  「、、、、、」

朧蘭  「昔話を持っていない。ここで目覚めた。それしか言えないな」     

寥牙  「けれど、、、同じ場所にいる者同士、何が変わるわけではありませんよね」

朧蘭  「いらない気遣いだ。別に、どうこうのわだかまりがあるわけじゃない。むしろ、、、、昔話を持たない住人は紫水に近い存在だと思っている」

蔦緋  「紫水に近い、、、、」

朧蘭  「ここに来る前にあった昔話が、性格なりを形成する元になっているんだろう。
      私達の形成元は紫水の感情のみだからな。、、、、なに、寥牙の言うことが間違いというつもりもないよ」

絡瑛  「ええ。昔話があろうともなかろうとも、こうして集ったのも縁があるということです」

蔦緋  「そういうことだな。よろしくってことで、もう一杯」



まとまりがありそうでなさそうな、不思議な4人です。


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