水晶にみる夢




私は夢をみるのです。
美しいものを美しい瞬間のままに留めることが出来るなら
それは どんなにか素晴らしいことであろうかと。

永遠を望むことは 創造主をも恐れぬ高慢だと そうお思いになりますか?
けれど考えてみてください。
人は昔から望んできたのです。
永遠の美貌 永遠の若さ 永遠の命
そのためにどれだけの犠牲をだそうとも 望むことをやめようとはしなかった。
むしろ叶わぬと知っていたからこそ 安心して望むことができたのですよ。

この水晶に閉じ込めた薔薇をみるたびに
遥か彼方に忘れ去られた声が聴こえる様な気がするのです。


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