散華

 

                              ところがある日
少女は来なくなりました

どんなに待っても
どんなに美しい華を咲かせても

それでも少女を待ち続ける精霊に
華を統べる神様が言いましてた
「少女は病で命をおとした」と
華は咲かなくなりました

どれだけ人々が世話をしても
木の幹はやせ細り
少女がいなくなって3度目の春

とうとう根元から枯れてしまいました

それ以来
この場所にどんな木を植えなおしても
二度と華を咲かせることは
なかったそうです


昔々のお伽話


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