騎士と剣

 迷子になりやすい子犬を見るだけ
 ただそれだけだと思っていた

 その見返りに
 住む場所が手に入る

 初めて会った日
 無邪気な子犬は言った

 「アリエルのお友達?
  僕、フィータっていうんだ。
  それで、、友達のフレデリック。
  あなたは?」

 「、、、オルガ」

 「ずっと一緒にいようね」

 兄のアリエルを兄とは呼ばず

 くまのぬいぐるみを抱いて

 疑うことを知らない幼子のままに
 暮らし始めて
 それなりに時間が過ぎた

 「オルガ、大好き。
  ずっと一緒にいようね」

 何も知らない幼子の笑顔

 もし俺がこの首を絞めても
 笑っていられるのだろうか

 フィータなら、、、、最後の時まで
 変わらない笑顔を向ける気がする

 信じること

 それがフィータにとって唯一の
 生きる術なのかもしれない

 駆け引きなど知らない透明な心

 フィータ

 きっと お前を守るよ
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