お披露目小噺


瑚凛 「訊いて、、、いいのかな?絵麻の昔のこと、、、」

李桂 「何を深刻になっている」

瑚凛 「李桂さん、、、」

李桂 「言いたくないなら聞かないが」

瑚凛 「、、、、妖しと人って、昔から喧嘩してたんですか?」

李桂 「、、、、仲がよかった話は聞かないな」

瑚凛 「父さんは人で、珀翠さんは人じゃなくて、、、
     でも、お互い大切な相手になれた。人とは違うけど、、、」

李桂 「言うほど簡単じゃない。
     逆に考えれば、2人の想いが強かったということだ。
     憎んで争って、、、人質の交換するほど疑って恐れた。
     それでも、、、隣では生きられなかった。
     ま、ここで里の話をしたところで、何がどうなるわけでもない」 

瑚凛 「、、、父さんみたいになりたい」

李桂 「、、、、、」

瑚凛 「大切だって、大切な人の不安も全て認めて受け止めて
     何があっても、絶対揺るがないって、そう言い切れる。
     あんなふうに強くなって、絶対大丈夫って言えれば
     言われたほうも安心して笑えますよね」

李桂 「色恋沙汰に助言はできないが
     同じ方法がお前と大切な相手にとって最善とは限らないだろう。
     気質が違えば、最適な方法も違ってくる。
     花によって育て方が異なるのと同じだ」

瑚凛 「何が最善かって、どうすればわかるんだろう」

李桂 「、、、、大切にしたい。その想いを失くさなければきっとわかるさ」

瑚凛 「あなたにも、、、そんな人がいるんですか?」

李桂 「さあ、、、、な」


雹刹 「ん、、、ぅ、、」

絵麻 「雹刹さま、わかりますか」

雹刹 「絵麻、、、」

璃魁 「どうですか」

雹刹 「、、、ふぅ、、、大丈夫。絵麻、記憶を封じられていた間私はお前を他人として見ていた。辛い思いさせたな」 

絵麻 「雹刹さま、、戻ってるんですね」

雹刹 「ああ。お前がいないと、私は何処へ行くかわからないからな。これからも頼むよ」

絵麻 「はい。よかった」

璃魁 「雹刹、、、」

雹刹 「、、、、彼女のほう、どうなった。知ってるか?」

璃魁 「形見の品を預かっています。、、、穏やかに眠ったそうです」

雹刹 「、、、何だって」

絵麻 「まさか、、、、そんな」

雹刹 「どういうことだ!有翼側から堕ちて記憶を封じる。
     その代わり、彼女に手は出さない約束だろう!」

璃魁 「我々からは何もしていません。
     ただ、元々丈夫ではなかった体が、急に伏せったと」

雹刹 「、、、、、、」

璃魁 「あなたの友人として、会えたら渡してほしいと預かりました。
     会えなくなっても最後まであなたを想う。
     幸せだったと、、、、そう言付かりました」

絵麻 「雹刹さま、、、」

雹刹 「一人に、、、してくれないか」

璃魁 「雹刹、自分のせいにだけは」

雹刹 「でてってくれ!」

璃魁&絵麻 「、、、、、(去)」


雹刹 「幸せ、、、、?名乗ることしかできなかった。
     その私のために命を落としたというのか?」

幻影 「(ポウ、、、、、、)」

雹刹 「(気づかずに)恨んでくれたほうがずっと、、、」

幻影 「雹刹、、、、」

雹刹 「(気づく)、、、、恨んでくれ。私が死なせたんだ」

幻影 「あなたと会えたこと、嬉しかった。
     その気持ちのまま、眠れたのよ」

雹刹 「会わなければ、生きられたんだろう」

幻影 「そうだとしても、もう一度選べといわれたら
     私、あなたと会う道を選びたい」

雹刹 「、、、、、、」

幻影 「だから、、ありがとう」

雹刹 「私は、お前だけのものだ」


璃魁 「戻さないほうがよかったんだろうか」

絵麻 「いいえ。きっと、、、届きます。あの方の、雹刹さまへの想い。、、、雹刹さま」

雹刹 「彼女に会ったよ。逆だったら、私も彼女と同じことを言うんだろうな」

璃魁 「友人に戻ることを、許してもらえますか?」

雹刹 「、、、、友人をやめた覚えはないが」

璃魁 「ありがとう、雹刹」


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