花の名は

魅影 (たまには出さないと疼くな。私が鬼だと知らせてはいるのだし、かまわないだろう)

氷雨 「あ、、魅影さま。角出てるとこ久しぶりに見た」

聖蓮 「これが角なんだ。触っていい?」

魅影 「触るだけならな」

聖蓮 「ありがとう。硬いね。これ、何で出来てるの?
     あるのとないので何が違うの?」

魅影 「、、、どうなのだろう。
     私たちにとってはあるのが当たり前だから考えたことはないが」

氷雨 「うんしょ」

魅影 「、、、氷雨、何をするつもりだ?」

氷雨 「魅影さまの角はいつも綺麗にしてないとだめだって。
     大きくて立派な角は、妖しの長の、、、象徴?って言ってた。
     だから、綺麗にするの」

聖蓮 「何か磨くものがあったほうがいいね。探してくる」

魅影 「聖蓮待て」

氷雨 「魅影さま、動いちゃだめ。
     え、、と、、どこからやればいいかな」

魅影 「気持ちは嬉しいが、そこまでしなくてもいいよ」

氷雨 「聖蓮が来るもん」

魅影 「、、、、、」

聖蓮 「あったよ。磨くものが欲しいって言ったらこれくれたけど」

魅影 「香油か。軽いし香りもいいな。質の高いものだろう」

氷雨 「柔らかい布に少しつけて磨けばいいね。
     魅影さま、うんと綺麗にしたげる」

氷雨&聖蓮    (ふきふき、きゅっきゅっ、ごしごし)

魅影 (あやつの口癖か、、、。
     里を出るときにはぐれてからどうなったのだろう。無事でいればいいが。
     駄目だ、、眠くなってきた)


氷雨 「魅影さま、出来たよ。魅影さま?」

聖蓮 「寝ちゃった。これ、花の香りかな

氷雨 「花、、、飾るもの探してこよう」

聖蓮 「え、でも、、、、いいのかな?そこまでやって」


瑚凛 「、、、そうか、魅影さんは鬼だっけ。でも、何で角に花?」

香玉 「どうかしました?」

瑚凛 「あの、、あれ」

香玉 「、、、氷雨でしょうね。大帝、起きてください」

魅影 「、、、ん、、香玉?眠ってしまったか。氷雨と聖蓮を見てないか?」

香玉 「いいえ。やっぱり氷雨でしたか」

魅影 「2人でこれを磨いてくれたよ」

瑚凛 「その花は?」

魅影 「花?」

香玉 「角に花が飾ってあります」

魅影 「、、、、、」 

香玉 「少しそのままでいてあげたらどうですか。
     2人で懸命になっている姿が見えるようですよ」

魅影 「花を背負って様になるのはお前くらいだろう」

香玉 「お褒めの言葉、ありがとうございます」

瑚凛 「、、、その花、もらってもいいですか」

魅影 「かまわないが(渡して)それがどうかしたか」

瑚凛 「、、いいえ、何でも(、、、母さんが好きだった花)」

香玉 「瑚凛、少し貸してください」

瑚凛 「え、あ、はい」

香玉 「(瑚凛に飾る)、、、伽螺にそっくりですよ」

瑚凛 「香玉さん、、、ありがとう」

魅影 「、、、??」

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