出会い

どこをどう連れてこられたのかわからない
目隠しをされてやってきたこの場所
手を引かれてたどり着いた部屋
着ていた服の代わりに薄絹を纏い
首と手首にはめられる枷
ようやく僕は僕を見ることができた
戻ることは叶わない 僕は、、、
「名前は?」
目の前にいる誰かに訊かれた
僕は答えることを忘れていた
ぐいと鎖が引かれる
「く、、く、る、し、、」
「名前を訊いている」
「ガ、、ガ、、レ、リ、、ア、、はな、、し」
不意に離された
「フ、、ゴフッ!ゲホッ!」
吸い込んだ息でひどく咳き込む
「私はレイス。この館の主だ」
顔を上げて見えたのは
何も読めない 何も感じていない瞳
そう、、まるで『ただの物』を見ているように

これが僕とレイスの出会い そして始まり

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